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心不全とは?

心不全とは、心臓の働きが低下し、息切れや動悸、浮腫などをきたす状態のことを指します。患者数は現在100万人を超えると推計されています。 原因は心筋梗塞や狭心症、高血圧、弁膜症、心筋症、不整脈、先天性疾患など様々で、現状では有効な根治療法はありません。そのため、発症から5年のうちに約半数の方が亡くなっています。 また、心不全は重症度に応じてA, B, C, Dと4つのステージに分けられ、特に後半のステージC, Dは慢性心不全と呼ばれます。心不全は一度発症すると、治療によって一時的に症状が改善されたとしても、心臓の状態は以前の状態に戻ることはなく、時間とともに悪化していきます。

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心不全の兆候を捉える
新たな医療機器の重要性

現在、慢性心不全患者の約40%が退院後1年以内に症状を再び悪化させ、再入院しています。この状況は患者の生命予後に深刻な影響を及ぼすだけでなく、医療費増大を招いています。 急性・慢性心不全診療ガイドライン2017(日本循環器学会/日本心不全学会)では、慢性心不全患者の再入院を回避するには心不全の悪化をいかに早期に捉えるかが最重要視されています。しかしながら、心不全の状態を的確に把握するためには、採血やレントゲンなど通院を必要とします。在宅中の簡易指標としては体重測定しか用いられておらず、再入院率抑制のためには、新たな指標・手法によるモニタリングが必要であると考えられます。

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最先端テクノロジーを駆使した
革新的心不全兆候モニタリング

我々は心不全悪化の早期発見を可能とするため、心不全に特異的な心雑音、肺うっ血による活動量低下、交感神経の過剰興奮である末梢冷感といった心不全兆候をモニタリングし、遠隔診療をサポートするAI、ウェアラブルデバイスおよびアプリケーションを組み合わせた全く新しい医療機器の開発を行っています。本機器は大阪大学医学部附属病院にて臨床研究を既に開始しており、現在、治験に向けて準備を進めています。 本機器によって仮に再入院を2割低減することができれば、480億円もの医療費削減に貢献できると推定しています。

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